走り幅跳びの助走について

走幅跳の助走スピードを高めるには

走幅跳や三段跳では助走のスピードが、記録に大きく影響します。

ある研究によれば、100mのスピードと走幅跳の記録には、高い相関関係があると結論づけられています。


そもそも“助走”とは、「踏切の位置までに勢いをつけて走ること」を指します。

助走スピードを上げることは走幅跳の記録を向上させる大事な要因であると言い換えることもできます。そのような予備知識を得て走幅跳の競技を見渡してみれば、記録が出る選手は、助走に勢いがあることにも気づかされます。

ただし、短距離選手のような走りで走幅跳を行えば良い記録が出るのかといえば、そうとは限りません。なぜならば、そのような助走では効率のよい踏切ができる姿勢になっていないため、踏切がうまくいかないこともあります。そのような場合は潰れた踏切になり、低空の跳躍になることが多いです。そこから「ただ一生懸命に走るだけではいけない」という考え方に行き着きます。しかしながら、スピードは早い方が有利にはたらくことには間違いありません。

そこで「走幅跳・三段跳の助走」についての考えをこのページに記していきます。このページでは、以下のポイントで解説していきます。

⭕️疾走速度を高めるための根本的な考え方(ピッチ×ストライドの関係)

⭕️助走の流れ<加速局面><中間疾走><踏切準備>(現在作成中)

疾走速度を高めるための根本的な考え方(ピッチ×ストライドの関係) 

疾走速度を高めるために「走りの動き」注目しましょう。走りとは、「ピッチ」と「ストライド」で決定されます。

ここで「ピッチ」とは”脚の回転力”、「ストライド」は”一歩あたりの歩幅”といった見方をします。同じストライドであれば、速く走るためにはピッチが速いほうが有利です。もしくは、同じピッチであるならば、ストライドの大きいほうが高い疾走速度となります。

ただし、「ピッチ」と「ストライド」には、同じスピードの条件の中で、一方を高めれば、もう一方は低下するといった関係があるようです。そしてこれまでに、スプリント能力を高める様々な研究がされており、「ピッチ」を高めたほうが有利の説もあれば、「ストライド」を高めたほうが有利になる説もあります。

それでは、「ピッチ」か「ストライド」のどちらを重点にトレーニングを積むのがいいのか。このWebページは「走幅跳・三段跳の助走」の側面から考察するため、筆者は以下のように考察しながら指導にあたっています。あくまでも、一つの参考として捉えてください。

下記の資料を見ましょう。宮丸ら(2001)の資料によれば、大人と子供のピッチは、そこまで変わらない関係であると結論づけられています。

(※宮丸ら(2001)「加齢に伴う疾走速度,ピッチ,ストライドおよびその身長比の変化とスプリンターの値」 より引用)

さらに、スムーズな加速を必要とし、踏切動作につなげる走幅跳や三段跳においては、助走の流れを意識する必要があり、助走後半にはテンポアップする必要もあります。(※助走の流れについては、本ページ下部に記載予定)

加速局面でピッチを高め、最後にテンポアップするために、ピッチをもっとあげる・・・というのは、なかなか難しいものです。

つまり、加速局面における疾走速度を高めるためには、ストライドを意識した走りが必要になります。

よって、加速局面において走るトレーニングについては、ストライドを大きくするためのトレーニングが必要になると考えています。

ただし、ストライドを大きくしようとすれば、バウンディングのような動きとなってしまいます。ストライドの大きな動きではありますが、滞空時間が長いことにより、速いスピードを得ることにはならないです。

※以下参考(バウンディングの動画)

したがって、疾走速度を高めるために、加速局面における”ストライドを大きくする” とは、

滞空時間は減らしたいが、滞空距離は増やしたい  ということになります。

そこからスプリント能力を高めるトレーニングの根本的な考え方として、

  

「短い接地時間で、大きな力を得るためのトレーニング」  が必要であると考察でき、

この方向性を理解してトレーニングをことが、記録の向上に結びつくと筆者は考察し、指導をしています。

助走の流れ(加速局面)

助走の流れ(中間疾走)

助走の流れ(踏切準備)